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SHIROKUMA COLUMN

2025/06/04
スレート屋根が割れる原因と後悔しないためのメンテナンスガイド

雨が降るたびに天井を見上げて「漏れていないかな」と落ち着かない。
業者に相談したいけれど費用が怖い。
自分で点検に上がるのも危険.
スレート屋根のひび割れに気づいた瞬間、多くの方が同じような悩みを抱きます。
スレートは軽くて施工しやすい一方、防水塗膜が紫外線や雨で傷むと急速に脆くなるというデリケートな側面もあります。
本記事では「なぜ割れるのか」「どう手を打てばいいのか」を解説。
読み終えるころには、今すぐ取るべき行動がはっきり見えているはずです。

経年劣化が呼び込む細かいひび割れ

スレートはセメントを主原料に繊維を混ぜた板材です。
本来の防水力は表面の塗膜が担っています
ところが築10~15年を過ぎると塗膜が粉を吹く「チョーキング現象」や色あせが始まり、雨水がじわじわ内部に浸透。
内部に水分を抱えたまま冬を迎えると、夜の冷え込みで凍結と膨張を繰り返し微細なクラック(髪の毛ほどのひび)というサイクルが加速します。
クラックが増えると、次は毛細管現象でより多くの水を引き込み、負の連鎖で板自体がスポンジ状に脆くなるのです。

チョーキングが出たら“塗り替えサイン”

指先で軽くこすると白い粉が付く「チョーキング」は、防水塗膜が分解され顔料がむき出しになった状態です。
塗装が効力を失い始めた合図なので、ここで再塗装を計画すれば内部に水を吸い込ませる前に食い止められる点が最大のメリット。
逆に、この時期を過ぎてしまうと吸水量が一気に増え、塗装だけでは持ち直せないケースも珍しくありません。
チョーキングを見つけたら「あとでまとめて」ではなく、“次の長雨の前に”動くほうが結果的にコストを抑えられます。

気温差が屋根材にストレスを与える

夏の昼間、屋根表面は60 ℃前後になることがあります。
スレートは熱でわずかに膨らみ、夜になると急速に縮む。
1日で伸び縮みを繰り返すことで、板の内部には絶え間ない引っ張り力が発生します。
防水塗膜が健全なうちは応力を受け流せますが、塗膜が薄くなると亀裂が入り、その隙間が応力の逃げ場になってひびが成長。

気温20 ℃の差でどれだけ動く?

スレート1枚(910 mm)で計算すると、線膨張係数から20 ℃差でおよそ0.12 mm伸び縮みします。
数字だけ見ると微々たる量ですが、釘で固定され動けない板が何千枚も並ぶ屋根では、全体応力が一点に集中しやすく、接合部や釘穴付近にパキッと割れが走ることがあるのです。

踏み割れ

太陽光パネルやアンテナ、清掃などで屋根に人が上がる機会は年々増えています。
ところがスレートは瓦のような厚みがないため、荷重が一点に集中すると“パリッ”という感触とともに割れてしまうことがあります。
特に谷部(板の重なりで下地に段差がある場所)は踏み抜き事故の温床です。

専門業者が使う「歩行用足場板」の安全性

プロは屋根の傾斜やスレートのピッチに合わせ、厚さ30 mm以上の足場板を敷いて荷重を分散します。
また、合板を敷いて踏み割れリスクを軽減することも。
薄いコンパネはたわみやすいので、構造用合板の12 mm以上を選んで使っています。

自然災害がダメージを広げる

比較表:災害別に見るスレートへのダメージ特性

災害要因ダメージプロセス代表的な症状早期対応のポイント
強風・飛来物風圧で板が反り返り、飛来物衝突で割れ表面欠け、部分的な破断ガルバリウムでのカバー工法を検討
豪雪局所過重で割れ+雪解け水の長期滞留広範囲のクラックと反り雪止め金具の設置で荷重分散
凍結浸水→凍結膨張サイクル微細クラックの多発吸水を抑える撥水塗装を優先

台風後の「見た目無傷」は要注意! 見えない亀裂の見つけ方

飛来物が当たっても塗膜が弾性を保っていると表面は無傷に見えます。
しかし板内部では層状破断が進行していることがあるため、台風後は双眼鏡で光の反射を確認し、黒く影になるスジがないかチェックするのがコツ。
影が一定方向に伸びていればクラックが入っている可能性大です。

工事・後付け設備が生む思わぬ弱点

屋根に穴を開けて金具を固定する際、ビス頭のシール不良や荷重集中で周辺に細かな亀裂が走ることがあります。

信頼できる施工店を見極める3つの指標

  1. 防水シート+ブチルゴムを二重に使う。
    ビス穴からの浸水を根本的に遮断。
  2. 固定金具の長手方向へ補強板を追加。
    板への局所荷重を面で受ける。
  3. 10年の保証を明示。
    保証年数は技術への自信の裏返し。
    この3点を明文化してくれる業者なら、後年の割れリスクを大幅に減らせます。

その他の見落としがちな要因

古いノンアスベスト初期モデルの一部は、圧縮強度が低く自然破壊が起こりやすいものが存在します。
また、屋根北面に繁殖した苔やカビは水を長時間保持し、乾かない屋根、常時膨張収縮している屋根にしてしまうため要注意。

割れを防ぐ具体的なメンテナンス

 防水塗装は「10年サイクル」

塗膜性能の統計を見ると、一般的なウレタン塗料は8~12年が寿命
紫外線量の多い南面は劣化が早いので、10年を目安に全面塗装を計画すればコストと耐久のバランスが取れます。

屋根点検は「春と秋」の年2回がベスト

梅雨前と台風シーズン前にプロ点検を入れると、雨期・風期に備えた事前補修が可能になり、緊急修理よりも費用が抑えられます。
ドローン点検なら所要30分、足場も不要で安全です。

ひびが出たら

幅0.3 mm未満の表面クラックなら弾性コーキングで応急処置が現実的。
ただし下地が腐食している場合や割れが密集している場合は、軽量金属を重ね張りするカバー工法のほうが耐久・防水ともに優れます。
初期費用は貼り替えの6~7割で済み、作業も2~3日短縮できるため、「急を要する雨漏りを止めつつ、将来の葺き替え費を先送りできる」点が人気の理由です。

行動を先延ばしにしないことが最大の節約

スレート屋根の割れは「原因が分かれば防げる」ダメージです。

・塗膜の劣化サインを見逃さない
・温度差・荷重の集中を避ける工夫を日常的に
・定期点検と10年ごとの再塗装で吸水をブロック
ひび割れは小さいうちこそ最小コストで止められます。「まだ雨漏りしていないから大丈夫」と思ったその日が、じつはベストタイミング。
ぜひ今日、専門業者の無料点検を予約してみてください。
将来の大きな出費を減らし、住まいの安心も保てます。

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