しろくまコラム SHIROKUMA COLUMN
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コラム
【マンセル値とは?】色を数値で表す仕組みと読み方・使い方をわかりやすく解説

色を数値で正確に伝える――その目的のために開発されたのが「マンセル表色系(マンセル値)」です。
「マンセル値とは何か?」「色相・明度・彩度ってどういう意味?」「塗装やデザインでどう活用されるのか?」といった疑問を持っている方に向けて、本記事ではマンセル値の基本から活用方法までをわかりやすく解説します。
マンセル値を理解すれば、色の再現・指定・品質管理が圧倒的にスムーズになります。
目次
マンセル値とは?色を数値で表すシステム
マンセル値とは、アメリカの画家・美術教育者アルバート・ヘンリー・マンセル(Albert H. Munsell)によって考案された、色彩を数値で表現する表色系(Color System)です。
マンセル値の目的
●色の見え方を誰でも共通認識できるようにする
●色彩を明確に指定・再現・比較できるようにする
●感覚に頼らない、客観的な色の管理を可能にする
マンセル値が使われる理由と業界での役割
マンセル値は、色を定量的に扱う多くの分野で導入されています。
主な活用分野
業界 | 使用目的 |
印刷・デザイン業界 | 色の校正・色見本の指定 |
建築・塗装業界 | 外壁塗装や仕上げ材の色指定 |
ファッション・アパレル | 生地や染色の色表現 |
工業・製造業 | 製品や部品の色検査・管理 |
教育・色彩心理学 | 色彩の学習・分析 |
色の「言葉のずれ」を防ぐ
「明るめの赤」といっても、人によって捉え方はさまざまです。マンセル値を使えば、色を客観的かつ数値的に伝えることが可能になります。
色相・明度・彩度とは?3属性の基本を解説
マンセル値は、「色相(Hue)」「明度(Value)」「彩度(Chroma)」という色の3つの属性をそれぞれ数値で表します。
① 色相(Hue)とは?
色の「種類」を表します。マンセル表色系では以下の10種類の色相が基本となります。
●R(赤)
●YR(黄赤)
●Y(黄)
●GY(緑黄)
●G(緑)
●BG(青緑)
●B(青)
●PB(紫青)
●P(紫)
●RP(赤紫)
これらをさらに細かく区分けし、たとえば「5R」や「7.5YR」などのように数値を加えて中間色を表現します。
② 明度(Value)とは?
色の「明るさ」の度合いを表します。0(黒)〜10(白)の間で、明るいほど数字が大きくなります。
●V=0:理想的な黒
●V=10:理想的な白
●V=5:中間的な明るさ
③ 彩度(Chroma)とは?
色の「鮮やかさ」の度合いを示します。0に近いほど灰色に近くなり、彩度が高いほど鮮やかになります。
●C=0:無彩色(グレー)
●C=2〜14:高彩度(例:赤や青の強い発色)
彩度の上限は色によって異なります。
マンセル値の読み方と記号のルール
マンセル値は、以下のような記号で表記されます。
記号の構成:H V/C
●H:色相(Hue)
●V:明度(Value)
●C:彩度(Chroma)
表記例
●5R 4/14
→ 色相5R、明度4、彩度14(やや暗めの鮮やかな赤)
●N 7.5/
→ 無彩色(Neutral)、明度7.5、彩度はなし(グレー)
※「N」は無彩色で、彩度(C)が存在しないため「/」で終わる。
マンセル表色系の図解と座標構造
マンセル表色系は、3次元空間で色を立体的に配置した色空間モデルとしても知られています。
マンセル色立体のイメージ
markdown
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↑ 明度(V)
│
│ ● 高明度
│
│
└─────→ 彩度(C)
(原点)
↓ 色相(H)は円状に展開
●色相は円周(360°)状に並ぶ
●明度は縦軸で表される(白から黒)
●彩度は中心から外側へ広がる
この立体モデルを使うことで、色の違い・距離感を視覚的に認識しやすくなります。
実際の色指定におけるマンセル値の使い方
建築・塗装業界の活用例
外壁塗装や室内塗装では、日塗工(日本塗料工業会)標準色に対応したマンセル値で色を指定します。
たとえば:
●ALC下地用塗料:5Y 8.5/1
●屋根用遮熱塗料:7.5RP 3.5/6
色見本帳に記載されたマンセル値をもとに、業者と色のイメージを正確に共有できます。
プロダクトデザイン・印刷業界
●プロダクトカラーやパッケージデザインにおいて、再現性の高い色指定が可能
●他の色空間(例:RGB、CMYK)との変換も可能な場合あり
マンセル値と他の色表現システムとの違い
RGB・CMYKとの違い
項目 | マンセル表色系 | RGB/CMYK |
ベース | 視覚に基づく | 光やインクの物理的特性 |
用途 | デザイン・塗装・教育 | デジタル表示・印刷物の制作 |
メリット | 感覚に近い・直感的 | デジタル再現性に優れる |
色票(PANTONE)との違い
●PANTONEは商業印刷に特化した「カラーチップ」
●マンセルは色の科学的な体系化に重きを置いた色体系
まとめ:色を“共通言語”にするマンセル表色系の魅力
マンセル値は、色を「言葉」ではなく「数値」で表すことで、**誰にでも正確に伝わる“色の共通語”**として多くの分野で使われています。
この記事のまとめ
●マンセル値は色相・明度・彩度の3つの属性で色を表現する色体系
● 記号は「H V/C」で表し、色の種類・明るさ・鮮やかさを数値化
● 印刷・塗装・デザイン・教育など多くの分野で活用されている
● 色の再現や指定に強く、誤解を減らすために非常に有効
●他の色表現(RGB、PANTONEなど)との相互変換もできる
「色は感覚的なもの」と思われがちですが、マンセル表色系を理解すれば、色の選び方・伝え方・再現方法が格段に明確になります。
もしご希望があれば、【マンセル値対応の色見本帳一覧】【色の選定ガイド】【塗装用カラーマップ】などの資料提供も可能ですので、お気軽にご相談ください。