しろくまコラム SHIROKUMA COLUMN
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コラム
陸屋根の防水工事はなぜ必要?種類・費用・劣化症状・メンテナンスについて

平らでスタイリッシュな印象を持つ「陸屋根(りくやね・ろくやね)」。
近代的なデザインの住宅やマンションでよく採用されていますが、実はこの屋根、定期的な防水工事が欠かせません。
なぜなら、傾斜がない陸屋根は雨水が溜まりやすく、防水処理を怠ると雨漏りや建物の劣化につながってしまうからです。
この記事では、陸屋根に防水工事が必要な理由から、工法の種類、メンテナンス方法、放置するリスク、劣化のサインまでを分かりやすく解説します。
目次
陸屋根とは?どんな屋根?
陸屋根とは、傾斜がほとんどない平らな屋根のことを指します。ビルやマンション、現代的な住宅で多く採用され、スタイリッシュでモダンな印象を与えます。
陸屋根のメリット
屋上スペースを有効活用できる(バルコニー・庭・太陽光パネル)
建物全体の外観がスッキリと見える
メンテナンス時の足場が組みやすい
しかし…
屋根に傾斜がないということは、雨水や雪解け水がスムーズに流れにくい=溜まりやすいということでもあります。ここが、陸屋根に防水対策が必須となる大きな理由なのです。
陸屋根に防水工事が必要な理由
① 雨水が溜まりやすい構造
陸屋根は、一般的な傾斜屋根と異なり、水が自然に流れていかない構造です。排水口(ドレン)に向かって微妙な勾配はついているものの、葉っぱやゴミが詰まるとすぐに水が滞留します。
この溜まった雨水が防水層のひび割れや隙間から浸入すると、雨漏りや内部腐食につながります。
② 紫外線・熱・寒暖差による劣化
陸屋根は、太陽光や紫外線、雨風、寒暖差の影響を直接受けやすく、放っておくと防水層のひび割れ・浮き・剥がれが発生しやすくなります。
③ コケやカビが発生しやすい
水がたまりやすいということは、湿気がこもりやすいということ。その結果、コケやカビが発生しやすくなり、見た目も悪く、劣化のスピードが早まります。
陸屋根の防水工事をしないとどうなる?
防水層が劣化していても見た目では気づきにくく、気づいた時にはすでに「雨漏りが始まっていた」というケースも少なくありません。
放置によるリスク
雨漏りによる天井・壁のシミや膨れ
木造部分の腐食、シロアリ被害
鉄筋コンクリートの場合、鉄筋が錆びて強度が低下
修繕費用が膨れ上がる(屋上全面の張り替えが必要になることも)
☑ こうした被害は、定期的な防水メンテナンスで防げます!
防水工事の種類と特徴
防水工事にはいくつかの種類があり、建物の構造や屋根の素材、環境条件に応じて選択されます。以下に代表的な防水工法を紹介します。
① ウレタン防水(塗膜防水)
液体状のウレタン樹脂を塗って防水層を形成する方法。継ぎ目がないため水の侵入に強く、施工性も高い。
耐用年数:10〜13年
メリット:狭い場所でも施工可・コストが比較的安い
デメリット:施工技術に差が出やすく、定期的なトップコートが必要
☑ 陸屋根の多くで採用されており、5年ごとのトップコート塗り替えが推奨されています。
② シート防水(塩ビシート・ゴムシート)
工場で製造された防水シートを屋根に貼り付ける工法。均一な厚みで、施工の品質が安定しやすい。
耐用年数:10〜15年
メリット:仕上がりがきれい、紫外線にも強い
デメリット:複雑な形状には不向き、接着不良のリスクも
③ アスファルト防水(トーチ工法など)
アスファルトを溶かして何層にも積み重ねる工法。公共施設や大型ビルでよく採用される、最も耐久性の高い工法。
耐用年数:15〜20年
メリット:耐水性・耐久性が非常に高い
デメリット:施工中の臭い・煙が強い、コストが高い
陸屋根の防水メンテナンス方法
定期点検とトップコートの重要性
特にウレタン防水の場合、トップコートが防水層を守る最前線です。このトップコートは紫外線や雨から防水層を守ってくれるので、5年ごとの塗り直しが必須とされています。
防水層の寿命は10~15年
以下のような症状が出てきたら、本格的な再施工のサインです。
表面のひび割れや色あせ
水たまりが残りやすくなった
雨漏りが発生した
防水層が浮いている、剥がれている
定期点検のタイミング
築10年未満:2~3年ごとの点検+トップコート塗り替え
築10年以上:毎年点検+防水層全体のチェック
防水工事の費用相場と内訳
工法や面積によって費用は大きく異なりますが、以下は30㎡の陸屋根を想定した目安です。
工法 | ㎡単価 | 30㎡の場合の目安費用 |
---|---|---|
ウレタン防水 | 5,000〜7,000円 | 15万〜21万円 |
シート防水 | 6,000〜8,000円 | 18万〜24万円 |
アスファルト防水 | 7,000〜9,000円 | 21万〜27万円 |
※これに足場代や下地補修費が加算される場合あり。
☑ 雨漏りが出てからの修繕は、50万円~100万円を超えることも。定期メンテナンスの方がはるかに経済的です。
陸屋根の劣化を見逃さない!よくあるサイン
雨漏りや大規模補修を防ぐには、「初期のサイン」を見逃さないことが大切です。
劣化のチェックポイント
屋根の一部に水たまりができている
表面の塗膜がボロボロと剥がれている
コケや藻が繁殖している
室内の天井にシミやふくらみがある
防水層が浮いている、割れている
☑ ひとつでも当てはまる症状があれば、防水工事の専門業者へ相談を!
まとめ|陸屋根には定期的な防水工事が不可欠
陸屋根はデザイン性や活用性に優れた屋根構造ですが、その一方で雨水が溜まりやすく、防水処理が非常に重要なポイントになります。
最後にもう一度、押さえておきたいポイント
陸屋根は5年ごとにトップコート、10~15年で防水再施工が理想
防水工法には「ウレタン」「シート」「アスファルト」があり、それぞれ特徴あり
費用は工法と面積で大きく異なるが、予防保全の方が圧倒的に安い
劣化サイン(ひび、剥がれ、水たまり)を見逃さない
雨漏りが起きる前のメンテナンスが、家を長持ちさせる最大の秘訣
プロの点検や施工は費用がかかると思われがちですが、早めに手を打つことで大切な住まいを守り、トータルコストも削減できます。
少しでも気になる症状があれば、専門業者に相談してみましょう。
施工前
劣化箇所修繕作業