しろくまコラム SHIROKUMA COLUMN
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コラム
塗装の下塗り材の種類と選び方:最適な仕上がりを実現するために

塗装工事において、下塗り材の選択は仕上がりの品質や耐久性を左右する重要な工程です。
適切な下塗り材を使用することで、上塗り塗料の密着性を高め、塗膜の剥がれやムラを防ぐことができます。
本記事では、主要な下塗り材の種類とその特徴、選び方について詳しく解説します。
目次
下塗り材の役割と重要性
下塗り材は、上塗り塗料と下地の間に塗布される塗料で、以下のような役割を持ちます。
密着性の向上:上塗り塗料が下地にしっかりと接着するようサポートします。これにより、塗膜の剥がれを防ぎます。
吸い込み防止:下地が塗料を過度に吸収するのを防ぎ、色ムラや艶ムラを抑えます。特に劣化が進んだ下地では、この効果が重要となります。
下地の補強:ひび割れや凹凸を埋め、平滑な表面を作り出します。これにより、上塗り塗料の仕上がりが向上します。
機能性の付加:防錆、防カビ、防藻など、特定の機能を持つ下塗り材も存在し、下地の状態や環境に応じて選択されます。
これらの役割を果たすことで、塗装全体の耐久性と美観を高めることができます。
主な下塗り材の種類と特徴
下塗り材にはさまざまな種類があり、下地の材質や状態、上塗り塗料との相性に応じて適切なものを選ぶ必要があります。以下に主要な下塗り材とその特徴を紹介します。
シーラー
シーラーは、下地と上塗り塗料の密着性を高め、塗料の吸い込みを防ぐ役割を持つ下塗り材です。水性タイプと油性タイプがあり、水性シーラーは臭いが少なく、比較的劣化が少ない下地に適しています。一方、油性シーラーは劣化が激しい下地に使用され、密着性や吸い込み防止効果が高い特徴があります。
プライマー
プライマーもシーラーと同様に、上塗り塗料の密着性を高める下塗り材です。特に金属素材に対して使用されることが多く、錆止め効果を持つものもあります。シーラーとプライマーの違いは明確ではなく、メーカーや用途によって使い分けられることがあります。
フィラー
フィラーは、下地の細かなひび割れや凹凸を埋め、平滑な面を作るための下塗り材です。主にモルタルなどのひび割れが起こりやすい外壁に使用されます。ただし、埋められる凹凸やひび割れの深さには限界があるため、事前の下地調査が重要です。
微弾性フィラー
微弾性フィラーは、シーラーの密着性向上機能とフィラーの下地平滑化機能を併せ持つ下塗り材です。塗膜が柔らかく、ゴムのように伸縮する性質があり、建物の動きに追従して塗膜のひび割れや剥がれを防止します。モルタルなどのひび割れが起こりやすい下地でよく使用されます。
サーフェーサー
サーフェーサーは、下地の表面を滑らかにし、上塗り塗料の仕上がりを向上させる下塗り材です。特に凹凸のある下地や、旧塗膜が残っている場合に使用され、均一な塗膜を形成するのに役立ちます。
下塗り材の選び方
下塗り材を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
下地の材質と状態:下地が木材、金属、コンクリートなど、どのような素材でできているか、また劣化の程度やひび割れの有無を確認します。
上塗り塗料との相性:上塗り塗料と下塗り材の相性が悪いと、塗膜の剥がれや耐久性の低下を招く可能性があります。メーカーの指示や仕様書を参考に、適切な組み合わせを選びましょう。
下塗り材の選び方
環境条件や目的に合った機能性
雨が多い地域や、寒暖差の激しい地域では、下地の動きに追従する微弾性フィラーなどが適しています。また、鉄部など錆びやすい素材には、防錆機能のあるプライマーを選ぶと安心です。
地域や立地によって外壁の傷み方が異なるため、それに適した下塗り材を選ぶことで、塗膜の長持ちにつながります。既存塗膜との相性
塗り替えの場合は、既存の塗料が水性か油性か、弾性塗料かなどによって、下塗り材を変える必要があります。
不適切な組み合わせだと、塗装後に膨れ・剥がれなどのトラブルが起こる原因になります。
下塗り材を塗らないとどうなる?施工ミスによるリスクとは
下塗りは見えにくい工程ですが、省略されたり、間違った種類を使用されると、後々深刻な不具合が発生します。
以下は下塗りを怠った場合に起こりうる主なトラブルです。
吸い込みによる色ムラ・艶ムラが発生する
劣化した外壁に直接上塗り塗料を塗ると、塗料が下地に吸い込まれやすくなります。
その結果、部分的に色が薄くなったり艶が出なかったりするムラが発生し、美観を損ねます。
特にモルタルやALCなどの吸水性の高い素材は、下塗り材が不可欠です。
上塗りが密着せず、早期に剥がれる
塗料の密着性を高める役割を持つ下塗り材を省略すると、上塗り塗料が定着せず、数年で剥がれたり、浮いてきたりする不具合が起きやすくなります。
たとえ高級な上塗り塗料を使っても、下塗りが適切でなければ、その性能を活かすことができません。
ひび割れや凹凸が残り、仕上がりが悪くなる
微細なひび割れや段差を埋める機能を持つフィラーや微弾性フィラーを使わないと、そのまま上塗りされて仕上がりに凹凸が残ることがあります。
デザイン性を重視する場合も、下地処理と下塗りが非常に重要です。
よく使われる下塗り材の比較表
種類 | 主な用途 | 特徴 | 適した下地 |
---|---|---|---|
シーラー | 密着性アップ・吸い込み防止 | 水性・油性あり。下地の状態に合わせて選定。 | モルタル、サイディングなど |
プライマー | 密着性アップ+防錆効果 | 金属や特殊素材に対応。 | 金属部、樹脂系ボードなど |
フィラー | 凹凸やひびの補修 | 厚みがあり、表面を平滑に整える。 | モルタル、コンクリート等 |
微弾性フィラー | 密着性+ひび割れ防止 | 弾性があり、動きに追従。塗膜の防水力も高い。 | モルタル、ALC等 |
サーフェーサー | 表面の滑らかさを補う | スプレー塗装や仕上がり重視の場面に使用される。 | 細かな凹凸のある旧塗膜 |
選ぶべき下塗り材は、「どのような素材で」「どのような状態か」によって変わるため、現場に応じた判断が欠かせません。
信頼できる塗装業者の見分け方|下塗り材の提案力で選ぶ
優良な塗装業者は、下塗り材の提案時に以下のような説明があることが一般的です。
「既存の下地の状態がこうなので、○○タイプの下塗りを使います」
「上塗りはシリコンなので、それに相性の良い○○シーラーを選定します」
「築年数が経っていて劣化が進んでいるので、微弾性フィラーで下地を整えます」
このように、下塗りの説明が明確かどうかは、手抜き工事をしない業者かどうかを見極める材料になります。
見積もりや工事内容でのチェックポイント
下塗りの種類と使用量が明記されているか
「3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)」と明示されているか
使用予定の塗料メーカー名や品番が記載されているか
「一式」や「シーラー等」といった曖昧な表記だけの見積書は注意。不明点は必ず質問しましょう。
まとめ|塗装の仕上がりを左右する下塗り材の正しい理解が失敗を防ぐ
下塗り材は、塗装の見た目や耐久性を支える“縁の下の力持ち”です。
建物の状態や目的に合った下塗り材を正しく選び、確実に施工することが、長持ちする塗装と美しい仕上がりの秘訣です。
この記事のポイントまとめ
下塗り材には「密着性・吸い込み防止・ひび割れ補修」などの重要な役割がある
種類にはシーラー、プライマー、フィラー、微弾性フィラーなどがある
適切な下塗りを行わないと、ムラ・剥がれ・早期劣化の原因になる
見積書や事前説明で「下塗り材」の明確な記載がある業者を選ぶのがコツ
塗装工事を成功させるためには、「何を塗るか」だけでなく「どう塗るか」、つまり下地からの積み重ねが大切です。
これから塗装を検討している方は、ぜひ下塗り材にも注目してみてください。
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