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SHIROKUMA COLUMN

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2026/10/02
長野市でベランダ塗装の「浮き」を発見したら?放置のリスクと正しい補修方法を専門家が解説

一戸建てのベランダやバルコニーの床を見つめたとき、表面の塗装や防水層が「ぷっくりと膨らんでいる」「浮いてペコペコしている」のを見つけて不安になっていませんか?

「まだ雨漏りしていないから大丈夫」「小さな浮きだからそのうち直せばいい」と放置してしまうのは非常に危険です。特に長野市周辺の住宅環境においては、ベランダの浮きは建物の寿命を縮める重大なサインとなり得ます。

今回は、ベランダ塗装が浮いてしまう原因や、それを放置することによるリスク、そして失敗しないための正しい補修方法について、建物の専門家の視点から分かりやすく解説します。

 

なぜベランダの塗装や防水が「浮く」のか?その原因

ベランダの床面に浮きや膨らみが発生するのには、明確な理由があります。主な原因は「床の内部に溜まった水分・湿気」です。

経年劣化によるひび割れからの雨水侵入

紫外線や日々の歩行による摩耗で、ベランダのトップコート(表面の保護塗装)や防水層に微細なひび割れ(クラック)が入ります。そこから雨水が内部にしみ込み、下地との間に溜まります。

下地の乾燥不足(施工不良)

新築時や前回のメンテナンス時に、コンクリートや木材などの下地が十分に乾燥していない状態で防水施工や塗装を行ってしまうと、内部に残った水分が逃げ場を失います。

湿気の気化による押し上げ

内部に閉じ込められた水分が、日光によって温められると「水蒸気」へと変わります。水蒸気は体積が何倍にも膨らむため、その内圧によって上の塗装や防水シートを内側からグッと押し上げてしまい、結果として「浮き」や「膨らみ」が発生します。

 

ベランダの「浮き」を放置してはいけない3つのリスク

「見た目が少し悪いだけ」と思われがちですが、塗装の浮きはすでに防水機能が破綻しかけている証拠です。放置すると、以下のような深刻な事態を招きます。

 

① 浮いた部分が破れ、内部への雨水侵入が加速する

浮いている部分は、塗装や防水膜が伸びきって薄くなっている状態です。その上を歩いたり、物干し竿を落としたり、あるいは風に煽られたりするだけで、簡単に破れてしまいます。

破れた箇所からは、これまで以上に大量の雨水がダイレクトに侵入することになります。

② 木部や下地の腐食、シロアリの発生

ベランダの下地が木造の場合、侵入した水分によって木材が常に湿った状態になります。これにより木材を腐らせる「木材腐朽菌」が繁殖し、ベランダの床自体が底抜けする危険性が高まります。

また、湿った木材はシロアリの大好物であるため、建物全体の構造を脅かす二次被害につながるケースも少なくありません。

③ 階下の部屋への雨漏り

ベランダの下が居室(リビングや和室など)になっている間取りの場合、ベランダの防水層の破綻は、そのまま階下の天井からの雨漏りに直結します。

天井にシミができてからでは、ベランダだけでなく室内のクロス張り替えや断熱材の交換など、工事規模も費用も何倍にも膨れ上がってしまいます。

 

ベランダの工法によって異なる「浮き」の危険度

ベランダの防水工法にはいくつか種類があり、それぞれ浮きが発生したときの状態が異なります。

 

FRP防水(ガラス繊維を使った硬い防水)

現在の住宅で最も多い工法です。カチカチに固いベランダですが、浮きが発生すると、歩いたときに「ペコペコ」「パキパキ」と音が鳴るようになります。放置するとひび割れて大きく剥がれます。

ウレタン防水(液体を塗ってゴム状の膜を作る防水)

比較的安価で広く使われます。水分を含むと、まるで水風船のようにぷっくりと大きく膨らむのが特徴です。破れやすいため早急な対応が必要です。

シート防水(塩ビなどのシートを貼り付ける防水)

シートの継ぎ目や端の部分から水が入り、シート全体が波打つように浮いてしまうことがあります。

 

どの工法であっても、「浮き」が見られるということは、すでにトップコートの塗り替え(表面だけのメンテナンス)で済む段階を過ぎ、防水層そのものの補修が必要になっている可能性が高いと言えます。

 

失敗しないための正しい補修方法

ベランダの浮きを直す際、やってはいけないのが「浮いている上からそのままペンキを塗る」ことです。原因である内部の水分を閉じ込めたまま上塗りをしても、すぐにまた膨れて剥がれてしまいます。

正しい補修には、以下のような専門的な工程が必要です。

 

1.浮いている部分の撤去:

密着していない古い塗装や防水層を一度きれいに切り外します。

2.下地の乾燥と補修:

内部に溜まっていた水分を完全に乾燥させ、凹凸を平らにならします。

3.カチオンタイトなどの下地処理:

新しい防水層がしっかり密着するように、専用の補強材を塗布します。

4.再防水・トップコート施工:

状況に応じて、部分的な補修、またはベランダ全体の防水層の再構築を行います。

 

※広い範囲で湿気が抜けない場合は、内部の水分を外に逃がすための「脱気筒(だっきとう)」という換気装置を設置する「通気緩衝工法」が採用されることもあります。

 

まとめ:大切な住まいを守るために、まずは専門家への相談を

ベランダは、屋根や外壁と同じくらい、常に雨風や強い紫外線に晒されている過酷な場所です。それにもかかわらず、外壁に比べて目が届きにくく、メンテナンスが後回しにされがちです。

もし長野市周辺のご自宅で、ベランダの床に少しでも「浮き」や「膨らみ」を見つけたら、それは住まいからの重要なサインです。被害が小さいうちに対処すれば、部分的な補修で費用を最小限に抑えることができます。

 

「うちのベランダは大丈夫かな?」「この膨らみは直すべき?」
と少しでも気になったら、まずは建物の構造と防水の仕組みを熟知した専門業者に、現在の状態を診断してもらうことをおすすめします。

確かな目で見極め、住まいに最適なメンテナンスプランを提案してくれるパートナーを見つけ、大切な我が家を長持ちさせましょう。

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