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SHIROKUMA COLUMN

2025/12/27
雪が着かない塗料で雪下ろしを軽減|滑雪塗料で冬の屋根を守る塗装とは?

冬になると、屋根の上に積もる雪を見るたびに「また雪下ろしか…」と憂うつになる方も多いのではないでしょうか。
特に豪雪地帯では、雪下ろし作業が家族の大きな負担になり、屋根からの落雪事故や転倒などのリスクも少なくありません。

そんな雪国の暮らしを変える新しい選択肢が、“雪が着かない塗料”です。
屋根に塗るだけで雪を滑り落としやすくし、雪下ろしの回数を減らせる。
そんな夢のような塗料が、実際に実用化されています。

この記事では、「雪着かない塗料(滑雪塗料)」の種類や仕組み、効果、施工の注意点を詳しく解説します。
冬の屋根のストレスを少しでも減らしたい方に、きっと役立つ情報です。

雪が着かない塗料とは?

「雪着かない塗料」とは、屋根の表面に特殊な塗膜を形成し、雪を滑り落ちやすくする塗料のことです。
一般的には“滑雪塗料”や“雪下ろし軽減塗料”と呼ばれています。
この塗料の大きな特徴は、屋根に雪を「積もらせない」「くっつけない」「滑らせる」点です。
従来のように屋根の勾配や金属材質だけに頼らず、塗料そのものが雪を落とす手助けをしてくれるのです。
塗装後の屋根では、太陽光や外気温の変化により雪が部分的に溶け、表面に水膜ができます。
その水膜の上を雪が自然に滑っていく──これが“雪着かない塗料”の仕組みです。

雪下ろしをラクにする塗料の種類と特徴

雪下ろしを軽減する塗料には、いくつかのタイプがあります。
それぞれに特徴と得意な用途があるため、家や目的に合わせて選ぶことが大切です。

超親水性滑雪塗料|雪を“自然に滑らせる”屋根用塗料

最も代表的なのが、「超親水性滑雪塗料」です。
このタイプは屋根表面に“水膜”を作ることで、雪を滑りやすくする構造を持っています。
親水性とは、「水となじみやすい性質」のこと。
太陽の赤外線によって屋根表面の温度が少し上がると、雪がわずかに溶け、その水が塗膜全体に広がって“潤滑剤”のように働きます。
雪と屋根の間に水の層ができることで摩擦が減り、雪が自然と滑り落ちていくのです。
代表的な製品には、カンペハピオの「ラク雪塗料」などがあります。
住宅用の屋根やカーポートなど、広い面積でも比較的簡単に施工できるのが特徴です。
また、親水性タイプの塗料はフッ素樹脂やシリコン樹脂をベースにしているものが多く、耐久性や防汚性にも優れ、通常の屋根塗装としても十分な性能を発揮します。

撥水・離雪スプレー|除雪道具や小面積に便利なタイプ

一方で、「撥水・離雪スプレー」はもっと手軽に使えるタイプです。
こちらは屋根全体ではなく、スノーダンプ・スコップ・除雪機の排雪部分などに使用します。
撥水性の高いシリコンコーティングを形成することで、雪や氷が表面にくっつきにくくなります。
結果として、作業中の雪の付着が減り、除雪作業の負担が軽減します。
ホームセンターやネット通販(モノタロウ・Amazonなど)で販売されており、手軽に使えるのが魅力です。
ただし、スプレータイプは効果の持続期間が短く、数週間~1か月ほどで再塗布が必要になります。
屋根全体をカバーすることはできませんが、日々の除雪作業の効率化には非常に有効です。

特殊な塗膜を形成する高耐久タイプ

近年では、耐久性に特化した「特殊滑雪塗料」も登場しています。
これは親水性と撥水性のハイブリッド構造を持ち、雪の種類(湿雪・乾雪)に関係なく滑りやすい塗膜を作り出します。
また、紫外線や寒暖差に強いフッ素樹脂やセラミックを配合することで、一般的な屋根塗装よりも長寿命化を実現しています。
これらの塗料は施工が専門的で、DIYではなくプロの業者による施工が前提です。
効果は5〜10年と長く続き、長期的なコストパフォーマンスに優れています。

滑雪塗料の仕組みをわかりやすく

滑雪塗料の働きをもう少し具体的に見てみましょう。

  • 太陽光の赤外線を吸収し、屋根の表面温度を上げる。
  • 雪が溶けてわずかな水分が発生する。
  • 親水性塗膜がその水を屋根全体に広げ、水膜を形成。
  • 水膜の上を雪がスムーズに滑り落ちる。

この“水の膜”こそが、滑雪の鍵です。
雪が直接屋根に密着せず、摩擦がほとんどないため、気温が0℃前後の環境でも自然落雪を促します。
また、屋根の勾配がある場合はさらに効果が高く、積雪が数十センチでも、昼間の日差しで自然に滑り落ちてくれるケースもあります。

「雪下ろし不要」は本当?

滑雪塗料の魅力は、「雪下ろしが楽になる」「落雪事故を防ぐ」といった実用性ですが、“完全に雪下ろし不要になる”というのは誤解です。
塗料の効果はあくまで補助的なものであり、気温・積雪量・雪質によって結果は変わります。
たとえば気温が氷点下10℃を下回るような環境では、雪が凍りつき、滑雪効果が発揮しにくくなります。
また、屋根の勾配が緩い場合や、雪止め金具が多く設置されている場合は、雪が滑り落ちにくくなることもあります。

つまり、「雪着かない塗料」は万能ではありませんが、雪下ろしの回数を減らし、屋根や人への負担を軽減する“現実的なサポート策”なのです。

安全性を高めるための工夫

滑雪塗料を塗ると雪が滑り落ちやすくなる分、玄関前や車庫に落雪する危険性も増す可能性があります。
そこで重要なのが、「雪止め金具」との併用です。
雪止め金具を設置することで、屋根からの落雪スピードをコントロールし、安全な位置で雪を止めたり、排雪経路を誘導したりできます。
たとえば、玄関や通路の上だけ雪止めを強化し、他の面では滑雪塗料で自然落雪を促す。
そんな組み合わせによって、事故を防ぎながら効率的に雪を処理できます。

屋根塗装前に確認すべきポイント

滑雪塗料の効果を最大限に引き出すためには、下地処理が非常に重要です。
錆びや汚れ、古い塗膜が残っていると、塗料の密着性が低下し、すぐに剥がれてしまいます。
特に金属屋根の場合、サビ落としや高圧洗浄をしっかり行ったうえで、下塗り・中塗り・上塗りの3工程を丁寧に行うことが必要です。
また、気温5℃以下では塗膜が硬化しにくいため、施工時期を秋〜初冬に設定するのが理想的です。

専門業者に相談するメリット

滑雪塗料は性能が高い分、施工には専門知識が求められます。
屋根の角度や素材、日照時間、積雪の方向などを総合的に判断して、最適な塗料を選び、ムラのない仕上がりを実現することが重要です。
弊社では、長野県をはじめ雪国地域の実情を熟知した職人が、建物ごとに最適な滑雪塗料・断熱塗料の提案を行っています。
「雪が落ちない屋根」や「危険な落雪箇所」でお困りの方も、屋根形状に合わせたリフォームで、安全で快適な冬を実現します。

まとめ

雪国の家にとって、屋根の雪下ろしは避けて通れない課題です。
しかし、技術の進歩により「塗るだけで雪が滑る」時代が来ています。
滑雪塗料を正しく施工すれば、雪下ろしの負担を減らし、屋根や家族の安全を守ることができます。
また、屋根の劣化を防ぎ、メンテナンス周期を延ばす効果も期待できます。
雪国の冬を、もっと安心で穏やかに過ごすために。
「雪が着かない屋根」を実現する滑雪塗料の導入を、ぜひ検討してみてください。

 

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