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コラム

SHIROKUMA COLUMN

2023/07/26
トタンについた錆の落とし方を紹介|補修の目安について
トタン 錆

トタンの経年劣化は放置すると穴が空き、雨漏りなどに繋がるため、早急に補修する必要があります。錆がある場合は、錆を落とすことが第一歩。しかし、どういった道具を使えばよいのか、どうやって落とすのかが分からないという人もいるでしょう。そこで今回は、トタンの錆を落とす方法を紹介します。

 

トタンの錆を落とす方法

トタンの錆を落とすには、次の2つの方法があります。

 

  • サンドペーパーを使う
  • ワイヤーブラシを使う

 

トタンの補修において錆落としの作業は非常に重要です。ここからは錆落としの方法についてご紹介します

 

サンドペーパーを使う

サンドペーパーとは、研磨剤が接着した布や紙のやすりのことです。サンドペーパーには目の粗さによってさまざまな番手 (番号)が存在し、トタンの錆落としでは少し目が粗い「100番」を使用します。

錆びを落とす方法は単純で、サンドペーパーを使って、錆が落ちるまで徹底的に擦ります。

 

ワイヤーブラシを使う

ワイヤーブラシは硬い金属でできたブラシで、汚れや錆落としに使われます。このブラシを使用して、錆の表面を削り取るように除去していきます。サンドペーパーよりも研磨力が高いこともあり、錆びていないところを削ってしまわないように注意しましょう。

 

トタンに錆が付く原因

トタンに錆が付く原因は次のとおりです。

 

1.鉄の表面の塗装が剥がれる

2.鉄が酸化する

 

トタンは安価な反面、劣化しやすいという特徴があります。また、屋根など、屋外で使用するため、より劣化が進みやすい素材です。これらの特徴が相まって塗装が剥がれ、塗装のなかにある鉄部分が雨によって酸化することで錆が発生するのです。

 

1.鉄の表面の塗装が剥がれる

トタンの表面は塗装で保護されています。しかし、長年、紫外線や雨風などにさらされることで経年劣化し、塗装が薄くなったり、剥がれたりします。

 

2.鉄が酸化する

経年劣化などで塗装が剥がれてしまうと、塗装の内側にある鉄部分に雨水が入り込んでしまいます。トタンの鉄が水と空気に触れ続けることで鉄が「酸化」し、トタンが錆びるのです。

 

どのような状態だと塗装が必要か

トタンは常日頃から紫外線や雨風などを浴びているため、年月が経つにつれて劣化していきます。しかし、劣化の状況にもよりますが、塗装をすることでトタンを復活させることも可能です。トタンの復活が可能な劣化状況は次のとおりです。

 

  • 錆が発生している
  • 表面の塗装が剥がれている
  • チョーキングがみられる

 

しかし、トタンに穴が空いているほど劣化が酷い場合は、上から屋根材を被せる重ね葺きや、屋根材を取り替える葺き替え工事が必要です。

 

錆が発生している

トタンは年月が経つにつれて経年劣化により、表面の塗装が剥がれ、錆が発生します。そのまま放置してしまうと、錆が全体的に広がり、穴が開き、雨漏りなどを引き起こすおそれがありますが、錆段階であればまだ大丈夫。錆取りを行い、塗装することでトタンを復活させることができます。

 

表面の塗装が剥がれている

トタンは、昼間は太陽光の熱で膨張し、涼しい夜には収縮するという性質があり、それによって塗装のひび割れやふくれなどが発生し、月日を重ねるごとに塗装が剥がれていきます。塗装が剥がれた部分をそのまま放置してしまうと、剥がれている箇所から雨水が浸入し、錆や雨漏りを引き起こすため、7~10年ごと に塗装する必要があります。

 

チョーキングが見られる

「チョーキング」とは、表面の塗膜(塗装の膜)が劣化して、粉状になった現象のことです。 チョーキングが起きているということは、トタンの撥水性が落ちているということ。放置しておくとトタンに水が染み込みやすくなり、穴が開く原因にもなるため、これを防ぐために塗装が必要です。

 

 

専門の業者に塗装を依頼

トタンのメンテナンスを自力で行う人もいますが、次の理由から専門業者に依頼する方がおすすめです。

 

  • トタンの劣化状況により施工方法が違う
  • 施工後の定期点検がある
  • 高所であるため危険

 

トタンのメンテナンスを行う場合は、まず劣化状況の見極めが必要です。状況によっては、葺き替えが必要なケースもあるので、自力でのメンテナンスは難しいでしょう。また、トタンを長持ちさせるためには、塗装後もアフターメンテナンスを定期的に行う必要がありますが、業者に依頼すればほとんどの場合で定期点検が付いてくるので安心です。

 

さらにトタンのメンテナンスは、屋根に登る必要があります。高所での作業に慣れていない人は落下によるケガなども考えられるため、自力でのメンテナンスはおすすめできません。

 

トタンの劣化状況により施工方法が違う

トタンは劣化状況によって施工方法が異なります。

劣化状況施工方法
色褪せや塗装の剥げ下地作業などを行ったあとに新しい塗料を塗る
錆や穴開き、雨漏り葺き替え、または重ね葺き

色褪せや塗装の剥げなど劣化の初期状態であれば、錆取りなどのケレン清掃を行い、塗料を塗ることでメンテナンスできます。自力でも行えそうな内容ですが、錆取りが不完全であったり、下地にゴミやホコリが残ったままだったりすると、塗料の密着度が下がるため、その効果を存分に発揮できなくなります。またすぐに劣化することになるため、塗装で改善できる状況であってもプロに任せるのが安心です。

 

また、穴が空いているなど、塗装では追いつかない劣化状況の場合は、屋根の葺き替え・重ね葺きといった大掛かりな作業が必要となります。勝手が分からないと時間も労力もかかるため、業者に依頼することをおすすめします。

施工後の定期点検がある

専門業者に作業を依頼すれば、施工後に定期点検をしてくれます。期間は業者によって異なりますが、一般的には施工後、数年ごとに定期点検をしてもらえます。その際に塗装などの不具合を発見した場合、保証の範囲内であれば補修をしてもらうことも可能。アフターメンテナンス を考慮すると業者に依頼した方が安心でしょう。

高所であるため危険

屋根などの高所での作業は非常に危険です。DIYで塗装する場合、梯子や脚立などを設置して作業することになりますが、足場が安定せずに転倒する可能性も否めません。一方、業者であれば、足場を組むなど安全対策を実施したうえで作業を行うため、ケガのリスクを避けることができます。また、勝手が分かっているのでスムーズかつ的確に作業をこなしてくれます。費用はかかりますが、安全面や品質面を考慮すればこそ、業者に依頼することをおすすめします。

 

まとめ

トタンを少しでも長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが必要です。劣化の状況によっては自力で錆取りや塗装といった対処はできますが、適切に行えるかどうかは別の話です。しっかりと錆を取り、下地をきれいにしてから塗装を塗らないと、またすぐに劣化して錆がでてくることになるため、できれば錆取りをはじめトタンのメンテナンスは業者に依頼するようにしましょう。

 

 

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