1種ケレンとは?(2種・3種・4種)

ケレンの種類・簡易説明

一種ケレン

ケレンのようす。ケレンは下地処理工程の一つで、強い塗膜を形成するために必要な工程です。既存塗膜が浮いているにも係わらず塗ってしまうと、密着性は既存塗膜に影響されます。

■ ケレンって何だろう!?1種ケレン~4種ケレンまでご紹介します!

みなさんこんにちは
しろくまペイントです。
本日は塗装(塗り替え)時に重要な下地処理の一つであるケレンについてご紹介します。

強い塗膜を施す為に欠かせない作業となりますので、塗り替えをお考えの方はお読みになってみてはいかがでしょうか!?

塗装工事において、鉄部などの金属部分を塗装する場合に必ずといっていいほどケレンと呼ばれる作業をおこないます。
ケレンは『目粗し』などとも呼ばれ、塗装の対象物に行います。

塗装対象物への塗料の密着をよくするための作業で、怠ると密着不良や剥離の原因になります。

そのケレン作業には第1種から第4種まであり、施工を行う場所や劣化の程度によって大きく変わってきます。

ケレンってどんな道具を使うの!?

■ ケレンは種ごとに使われる工具が異なります

1種ケレン~4種ケレンの説明をする前に、まずはケレンに使われる工具を知っておきましょう。

基本的には1種ケレンのように早い数字になるほど、強力な工具を用います。
また手間が掛かる作業になります。

その手間は当然ながら、コストにも反映されます。
1種の方が手間が掛かりコストが高く、4種になるほど手間が掛からず安く済みます。

主な工具類は、研磨紙、研磨布、ワイヤーブラシ、皮好き、スクレーパー、ディスクグラインダー、ベビーサンダー、ディスクサンダー、ケレンハンマー、各種ブラスト装置、ウォータジェットなどになります。

既存塗膜を下地調整(ケレン)する考え方には2通りあり、既存塗膜を全て剥離するか、浮きや剥離部分を取り除くのかを決め作業を行います。
それではケレン作業の内容について、ご覧ください。

※はく離の原因
はく離は、剥がれやピーリングとも呼ばれ、塗膜が、塗装された素地や塗装間の密着性を失うことで起こります。
全体が剥がれるのではなく、部分的に剥がれます。
剥がれは大小によって規格があり3ミリを超える剥がれを大はがれ、3ミリ以下のはがれを小はがれと呼びます。

1種ケレンの方法

一種ケレンとは3

既存塗膜が劣化が酷く、活塗膜がほとんど見られない場合、既存塗膜をすべて除去することが望ましいです。さまざまな工具を使い下地に塗膜が乗りやすい環境をつくります。

腐食が非常に激しい場合に適用されます。

白珪砂や銅粒・銅砕粒を圧縮した空気や遠心力で吹付け、その衝撃力や摩擦力でサビを落とすブラスト処理や化学薬品を用いた化学処理工法によってサビや異物等を除去します。

一種ケレンとは2

ケレンのようすです。金属面は特に入念にケレンを行います。

1種ケレンの中でも、ブラスト工法によって行われる事が多いです。

ブラスト工法は高圧のホースから出る研削材で塗膜を剥がして金属面を露出させます。
それによってキレイな金属面が出るので塗装が行いやすくなりますが、粉じんや騒音・環境などの配慮が必要とされています。

一般住宅ではほとんどお目にかかる事は無いでしょう。

1種ケレンの価格

下地の状態

素地の状態が悪いほど、ケレン作業にコストと手間がかかります。

1種ケレンショットブラスト・サンドブラスト・剥離剤を使用して
サビやミルスケールを完全に除去し鉄肌を出した状態にする
約4,000円~/㎡
2種ケレンさびや腐食が進んでいる場合に行われます。
電動工具・手工具を使用して旧塗膜やサビを除去する
約1,500円~/㎡
3種ケレン2種と同じように電動工具や手工具を使用するが活膜を残してサビや浮き塗膜だけを除去します約600円~/㎡
4種ケレン研磨紙(ペーパー)を利用して粉化物や汚れを除去します約200円~/㎡

1種ケレンは使用する研削材や施工条件によって変わりますが、約4,000円/㎡位といわれています

ケレンについて詳しく解説

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1種ケレンを行い、母材表面をきれい出します。

1種ケレンはサビや異物を一番きれいに落とすことのできるケレン方法ですが、設備や環境保全の関係上最近ではほとんどおこなわれていません。

そのため一般の建築物では使用されておらず、あまりにも部材の劣化などがひどい場合には部材ごと交換することが一般的となっております。

1種ケレンについて


「1種ケレン/ブラスト工法」

ブラスト法は高圧ホ―スから出て来る研削材で腐食や錆付いている箇所を落とし、金属面を表面に出す作業となっています。

特に錆びや腐食が激しく、手作業で行う事が困難となる場合に使用される作業となっており、高圧ホースの衝撃力や摩擦力で落とします。
このキレイな金属面を出すのには多くの理由があるのです。

まず少しでも錆びや腐食が残っていると再度塗膜を行っても、錆びや腐食の進行が続いてしまいます。
さらに塗料を塗ってもボコボコとした表面になってしまい、仕上がりが美しく無くなってしまいます。

その為、1種ケレンブラストはしっかりとキレイな状態で下処理が行える方法としてこれまで多くの現場で使用されてきました。

1種ケレンブラスト作業は施工条件や使用される研削材によって価格が異なりますが、約4,000円/㎡程となっています。

しかし1種ケレンブラスト作業には難点もあるのです。
まず粉塵が舞ってしまう事です。

削った粉塵が舞ってしまう事で作業員の口や鼻、目にも入り易くなっており作業員の健康被害に繋がる要素ともなっています。
また高圧ホースを使用する事で騒音が近所へ響き渡る音も難点となっています。

高圧ホース作動時の機械音が大きい事で、現場付近に住む方への迷惑になっていないのかが気に掛かってしまいます。
また環境に対して危害も考えられるとして現在、1種ケレンブラストを行っている業者は少ない傾向にあります。

さらに 1種ケレンブラストによってキレイにしても同じ月日が経っている事で、雨や風によって他の箇所にも痛みが生じていると考えられる事が多く、1種ケレンブラスト作業を行うよりも、パーツの交換を行う事の方が多くなっているのです。

2種ケレンについて

「2種ケレン/ベビーサンダーやディスクサンダーなどの工具を用いた塗膜の除去」

2種ケレンが必要とされる状態は塗膜の劣化が著しい場合や非常に腐食が進行している場合になります。

ケレンは錆びの付着や腐食の進行度合いによって、施工内容や使用道具が変化してきます。
またケレンのレベルによって施工価格も異なってきます。

2種ケレンは電動工具が使用されます。
使用される電動工具はワイヤーホイールやディスクサンダーとなっており、錆びや腐食している箇所をキレイに除去していきます。

この2種ケレンは一般住宅で使用される事はほとんど無く、ビルや高層マンションといった鉄筋構造の現場などで使用される方法です。
2種ケレンが必要とされる場合は錆びや腐食が激しく進行している場合が多く、2種ケレンを行ったとしても完全に除去されない場合もあります。

2種ケレンに掛かる費用も状態や施工方法によって異なってきますが、約1,500円~2,000円/㎡程となっており、2種ケレンを施すよりも新しく交換した方が安価な場合もあります。
2種ケレンでの作業は錆びや腐食をキレイに除去する事となりますが、表面に窪みがったり作業が困難となるような狭い部分では完全に除去出来ずに残存してしまう可能性もあります。

その為、錆びや腐食があり修復を検討される方は2種ケレンでの作業を依頼するのか、新しく交換するのかをしっかりと把握する事が重要となってきます。

自身での判断が困難な場合には施工会社へ相談してください。

3種ケレンについて

「3種ケレン/活膜を残しながらディスクサンダーなどの動力工具とワイヤーブラシなどの手工具と併用した素地調整」

劣化していない塗膜(活膜)を残しながら、痛んだ箇所や浮き・剥離した箇所を取り除き母材面を露出させる作業。

一般的に行われているケレン作業になります。
屋根や外壁の劣化が進んでいない戸建てでは、3種ケレンで素地調整されていることがほとんどです。

ベビーサンダー・ディスクサンダーなどの動力工具とスクレーパーやワイヤーブラシなどの手工具と併用して行われます。

4種ケレンについて

「4種ケレン/下地に特に問題が無い場合に行われる。付着物や汚れをペーパーなどで落とす素地調整」

塗膜(活膜)を残しながら、粉化物及び付着物・汚れなどを落とすケレン作業。
サンドペーパなどの手工具を用いる。

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しろくまくん
この記事はしろくまペイントが編集・監修しました。

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